廃病院

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「心霊スポットに行かないか?」

正直、あまり仲の良いわけではない、むしろどちらかといえば嫌いな部類に入るグループの奴らから誘われた。この機会だ。コイツらと仲良くなれるかもしれない。俺は渋々、行くと答えた。集まったのは、勝浦、重本、楠本の三人だ。勝浦の車に乗って四人で心霊スポットに向かう。

「どこに行くんだ?」
「廃病院」

地元では有名な廃病院なんだそうだ。廃病院が見えてきた。入口に来たその瞬間から俺はヤバイと感じた。気持ち悪い。入りたくない。
「俺やっぱり帰るよ」
そう言い残し、急ぎ足でその場から立ち去った。ここは絶対に踏み入れてはならない場所だと直感的に思ったからだ。三人は楽しそうに中に入っていった。よくあんなヤバそうな場所に入っていけるもんだ。呪われても知らないからな。俺は心の中でそう思って、一人逃げた。

それから数日が経った。その日以来、三人とは連絡が取れなくなった。
公開:22/06/26 09:11

富本アキユ( 日本 )

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・作詞を担当
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