読書アプリピロー

少しお高いですが、読書アプリピロウは如何ですかと案内状がポストに入っていた。
この枕に読みたい本を挿入して寝れば、長編でも翌朝の目が覚める頃には熟読した程に頭にも入り、効果抜群ですと言う触れ込みであった。
売れっ子タレントや流行作家、評論家、コメンテーター等、日頃時間が無く中々読書する間も無い方々には既に限定販売されており、とても大好評でしたと推薦文も寄せてあった。

従来は車一台分は軽く超えるお値段でしたが、此の度量産可能な新工場も完成し一般価格での販売が実現しました。一回ハワイツアー旅行に行ったと思えば購入できます、驚異のピロウとあった。
でも正直言って自分には売るほど時間もあるし、ゆっくり楽しみながら気に入った本を読めば良いのだから、慌てて購入する必要もないなと思った。
何よりも枕に本が入っていれば固くて寝づらいのではと危惧した。
それに長編よりもショートショートを愛読する自分だから