釣り紳士
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堤防で釣りをしていると、現れたのはイギリス製の車だった。そこから降りてきたのは、まさにジェントルマンと呼ぶにふさわしい格好をした品のある老紳士だった。老紳士は車のトランクを開けて釣り道具を出した。
おいおい、そんな綺麗な恰好で釣りする気か?
釣りは汚れるからジャージとかみたいな汚れても大丈夫な服でする方がいいのに、そのままの恰好で釣りをし始めた。一方、俺の方は獲物がかからない。たまに小さな魚が釣れるだけだ。その時、横を見ると老紳士の竿に大きな当たりが来た。老紳士は、サッと竿を立てて魚を手繰り寄せ、タモで掬い上げた。見事な大きさのタイだ。
おお、いいな。羨ましい。そう思ったら老紳士が話しかけてきた。
「良かったらこれ、食べてくれませんか?」
「えっ?いいんですか?」
「はい。もう満足です」
老紳士はニコリと笑いながら
「またお会いしましょう」
そう言い残してスッと帰っていった。
おいおい、そんな綺麗な恰好で釣りする気か?
釣りは汚れるからジャージとかみたいな汚れても大丈夫な服でする方がいいのに、そのままの恰好で釣りをし始めた。一方、俺の方は獲物がかからない。たまに小さな魚が釣れるだけだ。その時、横を見ると老紳士の竿に大きな当たりが来た。老紳士は、サッと竿を立てて魚を手繰り寄せ、タモで掬い上げた。見事な大きさのタイだ。
おお、いいな。羨ましい。そう思ったら老紳士が話しかけてきた。
「良かったらこれ、食べてくれませんか?」
「えっ?いいんですか?」
「はい。もう満足です」
老紳士はニコリと笑いながら
「またお会いしましょう」
そう言い残してスッと帰っていった。
公開:22/06/21 07:05
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