真夜中のラーメン屋
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疲れた。
趣味も生き甲斐もなく、ただ会社と自宅を往復する日々。最近は、まともな食事すら摂っていない。
まるで、生きているのに死んでいるようだ。
(本当に死んでしまおうか)
「お兄さん、どうしたの。そんな顔して」
ふと掛けられた声に顔をあげる。真っ暗な公園の傍に、ぼんやりとした灯りを掲げるラーメン屋台があった。店主らしき女性が、こっちおいで、座りなと言って、僕はボーッとしながらカウンター席に座った。
「あんた酷い顔してるね。まともに食べてないんだろ。とにかく暖かいもの腹に入れちゃいな」
そう言って、店主はラーメンを作ってくれた。ウインナーと玉子、野菜炒めの乗ったラーメン。明らかにインスタントの味だけど、久々に食べた暖かいものに、目元がじわりと潤む。
「どんな時でも、ご飯はしっかり食べるんだよ。お代?そうさね」
「あんたがしっかり長生きしてくれりゃ、それでいいさ」
ありがとう、お母さん。
趣味も生き甲斐もなく、ただ会社と自宅を往復する日々。最近は、まともな食事すら摂っていない。
まるで、生きているのに死んでいるようだ。
(本当に死んでしまおうか)
「お兄さん、どうしたの。そんな顔して」
ふと掛けられた声に顔をあげる。真っ暗な公園の傍に、ぼんやりとした灯りを掲げるラーメン屋台があった。店主らしき女性が、こっちおいで、座りなと言って、僕はボーッとしながらカウンター席に座った。
「あんた酷い顔してるね。まともに食べてないんだろ。とにかく暖かいもの腹に入れちゃいな」
そう言って、店主はラーメンを作ってくれた。ウインナーと玉子、野菜炒めの乗ったラーメン。明らかにインスタントの味だけど、久々に食べた暖かいものに、目元がじわりと潤む。
「どんな時でも、ご飯はしっかり食べるんだよ。お代?そうさね」
「あんたがしっかり長生きしてくれりゃ、それでいいさ」
ありがとう、お母さん。
その他
公開:22/06/15 09:56
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