翼のはえたねこ
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今日もねこが私の家の縁側にご飯を食べに来ている。
どんなねこなのか、どこから来るのか私は知らない。
気がついたらこの風景が習慣になっていた。
私はねこを見ない。目が合うと、もう二度と来てくれないような気がするから。だから、ねこが来ても気がつかないふりをしていた。
だがとうとう、好奇心に負けて見てしまった。初めてねこと目が合った。アメリカンショートヘア風の薄い毛色に緑の瞳。私は目を疑った。
間違いない、アイだ。あれは生前のアイだ!!
ねこはじっと、緑の中に私を映すと、縁側から飛び出た。
私もアイを追って、縁側に出る。
刹那。アイの背中から真っ白い翼がはえて、高く高く舞い上がっていった。
気がつくと、私は自然と前を向いていた。
ありがとう、アイ。
私は心でつぶやいた。
涙に暮れる日は、もうおしまい。
どんなねこなのか、どこから来るのか私は知らない。
気がついたらこの風景が習慣になっていた。
私はねこを見ない。目が合うと、もう二度と来てくれないような気がするから。だから、ねこが来ても気がつかないふりをしていた。
だがとうとう、好奇心に負けて見てしまった。初めてねこと目が合った。アメリカンショートヘア風の薄い毛色に緑の瞳。私は目を疑った。
間違いない、アイだ。あれは生前のアイだ!!
ねこはじっと、緑の中に私を映すと、縁側から飛び出た。
私もアイを追って、縁側に出る。
刹那。アイの背中から真っ白い翼がはえて、高く高く舞い上がっていった。
気がつくと、私は自然と前を向いていた。
ありがとう、アイ。
私は心でつぶやいた。
涙に暮れる日は、もうおしまい。
ファンタジー
公開:22/06/14 21:21
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