最後の先生
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私は昔からよく学校の先生に恋をした。年上の頼りがいのある男の人が好きだ。最初は小学生の時。担任の先生だ。先生は面倒見が良くて子供好きな明るい先生だった。昼休みには一緒に遊んでくれるし、優しかった。そんな先生に六年生の時にバレンタインチョコを渡して告白した。すると先生からは「その気持ちは、大人になってからずっと大切にしなさい」そう言って断られた。当然だ。小学生の子供に告白されたところで、先生が付き合ってくれるはずなどなかったのだ。私の初恋は終わった。それからも中学でも数学の先生を好きになった。告白したがやはりダメだった。そして高三になった。私は卒業したら大学へは行かず就職する。私は学生時代、最後の恋をした。それが担任の先生だ。
「先生の事が好きです。私と付き合ってください」
先生は私の頭をぽんぽんと軽く叩いて言った。
「私は君の最後の先生だ。どうか君の先生でいさせてくれ」
私の恋は終わった。
「先生の事が好きです。私と付き合ってください」
先生は私の頭をぽんぽんと軽く叩いて言った。
「私は君の最後の先生だ。どうか君の先生でいさせてくれ」
私の恋は終わった。
公開:22/06/11 10:42
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