お面ライダーvsジョッカー軍団

切り立つ断崖上には、お面ライダーとオカピ男だけが残る。「おのれ、こしゃくな！」舌を鞭にして振り回すオカピ男。ライダー、巧みに躱し、ついに必殺技のお披露目だ。「お面キック!」かくして平和は守られた。我らがライダーある限り悪は栄えない。つづく……

悪の巣窟ジョッカー城。黒タイツ尽くめのジョッカー団員AとBが近づいてくる。
「死神将軍の更迭、聞いたか?」
「ああ。人事も刷新され方針転換するそうだ。バク転できない俺達も戦いに駆り出されるらしい。今まで安全な内勤だったのに」

Aが帰宅すると、ささやかな夕御飯が用意されていた。細君のお腹には二人の愛の結晶が宿っている。
（何の因果でジョッカーの一員なんかに。こんな男に人生委ねた妻子が不憫でならない。来週出撃だ）……

「やっておしまい！」仔猫女が突撃を命じる。「ヒー！　ヒー！」ドタン、バタン!　今回もジョッカー達は瞬時に蹴散らされ、画面から消える。