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奴は天然で「俺はお前らを笑わすために話してるんじゃない」が口癖だ。周りが爆笑しているなか、本人は毎回キョトンとしている。大学は駅から歩いて15分ほど離れており、毎朝駅で仲間たちと合流すると、その15分間でくだらない話をしていた。
「今日、駅の階段の登ってたらさ」
「うん」
「後ろ姿が綺麗な人がいたんだ」
「へー」
「でさぁ、その人が振り向いたわけ」
「うん」
「すげー、美人だった」
「うん、それで」
「それだけだ」
「…っ、ブワハッハッ!」
周りのみんなは爆笑している。オチのない話を堂々と語ってるだけなのに、なぜこんなにも面白いかはわからない。
「俺はお前らを笑わすために話してるんじゃない」
「ブワハッハッ!…ひっ、もう、やめてくれっ!」
いつまでも笑いが止まらない。これはコロナ禍前の同窓会での話。卒業して何十年も経っているが会えば大学生の頃と変わらない。もうすぐみんなに会えるだろうか?
「今日、駅の階段の登ってたらさ」
「うん」
「後ろ姿が綺麗な人がいたんだ」
「へー」
「でさぁ、その人が振り向いたわけ」
「うん」
「すげー、美人だった」
「うん、それで」
「それだけだ」
「…っ、ブワハッハッ!」
周りのみんなは爆笑している。オチのない話を堂々と語ってるだけなのに、なぜこんなにも面白いかはわからない。
「俺はお前らを笑わすために話してるんじゃない」
「ブワハッハッ!…ひっ、もう、やめてくれっ!」
いつまでも笑いが止まらない。これはコロナ禍前の同窓会での話。卒業して何十年も経っているが会えば大学生の頃と変わらない。もうすぐみんなに会えるだろうか?
その他
公開:22/06/11 22:26
面白そうなので参加してみました。
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