桃太郎

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鬼ヶ島で異形の赤ん坊が生まれた。鬼族には必ずあるはずの角がなく、肌色も赤でも青でもなくだいたい色だ。
鬼族のルールでは、異形の赤ん坊は殺さなければならない。
母親は必死に赤ん坊を助けようとした。この子には不思議な力があります。なぜなら動物に好かれます。ほら、鳥にも犬にも猿にも。
しかし、鬼のルールは曲げられない。ルールを破るととんでもない災厄が襲い掛かると言い伝えられている。
鬼の母親は赤ん坊を助けるために、大きな桃の中に隠すことにした。それを、鬼たちの手が届かない遠くの川に流したのだ。
赤ん坊の入った桃は流れに流れて、洗濯物をしていた人間の老婆に拾われた。
その後の話は、書くまでもない。
SF
公開:22/06/09 13:38

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