星空がくれた笑顔

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君はクールで全く笑わない。
そんな君の笑顔をどうにかしてみたいと思っていたけど、なかなか見る事はできなかった。

皆でキャンプに行った日、僕は夜、なかなか眠ることが出来ずにいた。外に出て空を見上げると、満天の星空が見えていた。他の仲間達を起こすのではなく、君だけを起こそうと思い、君のスマホにメッセージを送った。

「外に出てきてみなよ」

君は僕からのメッセージに気づいて外に出てきた。

「何?こんな時間に」
「あれを見て」

僕は空を指差した。

「うわぁあ!!」

満天の星空を見ると、クールな君もさすがに感動して目を輝かせていた。

「どうして私だけにメッセージ送ったの?」
「えっ……そ、それは……。君と……そのっ……二人っきりで見たくて……」
「そっか。独り占めじゃなくて二人占めだね」

そう言って、君はにっこりと笑った。
星空が君の笑顔をくれた。

僕は星空に感謝した。
公開:22/06/09 09:02

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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