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空を見ていた。
青々と雲の陰影がコントラストになって、きれいな空だった。ある集落の中の一人が「この綺麗な空は当たり前に毎日みらているけれど明日必ず見られる保障はないな。」と呟いた。
急に人々は心配が連鎖した。
会合が開かれた、「今日の空を映像に納めよう」「いやだめだ、映像と現実は全然違う」「神様に祈ろう」「青い空は人間が綺麗に思うだけで神様は赤や黄色の空が美しいと思うかもしれない」
会合は夜通し開かれた。
結局、結論は出ずに人々は疲れはて眠ってしまった。
明日が来た、 空はいつも通り青かった。疲れはててよく眠れた後なので余計美しく見えた。いつ、この空は見えなくなるかも知れないと思うとさらに美しく見えた。
人々は1日1日を大事に過ごすようになった。
世界が変わったのではなく人が変わっただけなのに、人々は空に感謝した。
その他
公開:22/06/05 19:18

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