アカンベー効果

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押上博士の助手の妖子さんは、アガリ症だ。
研究の発表会や企画のプレゼンが苦手なのだ。

独特な物の見方や、新しい発想で、いつも面白い研究をするのだが、イザ発表となるとシドロモドロになってしまう。

今日も、研究発表会で新しいソフトの説明をしているが、アガってしまい緊張の面持ちだ。
一生懸命しゃべっても、舌がもつれてしまう。

おまけに今回は、緊張のあまり口の中が苦くなってきた。
悪いことに、妖子さんは苦い物がニガ手なのだ。
苦い物を食べた時のいつものクセで、しゃべっている途中に、舌をベロンと出してしまった。

ところが実は、それが良かった。
「ベー」と舌を出すと、歯を食いしばらず、リラックス効果が出る。
おまけに、彼女の意外な表情に会議の場は和み、穏やかな笑いが生まれた。
プレゼンは、うまくいったのだ。

ピンチを乗り切った彼女。
アカンべー効果は、アガリ症の思わぬ特効薬となってくれた。
その他
公開:22/06/05 14:46

tamaonion( 千葉 )

雑貨関連の仕事をしています。こだわりの生活雑貨、インテリア小物やおもしろステーショナリー、和めるガラクタなどが好きです。

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