タブレット兄ちゃん
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いつも公園のベンチに座り、タブレットをいじる知らないお兄ちゃんがいる。一体、あの人は何をしているのか。よく分からないが、いつ何時に行ってもいるので、僕らは待ち合わせ場所の目印として利用させてもらっている。
「たかし、今日学校終わったら遊ぼうぜ」
「じゃあ1時にタブレット兄ちゃんのベンチのとこで」
「オッケー」
こう言えば伝わる。
その日、小学校の授業は半日で終わるから遊ぶ時間がたっぷりある。僕は嬉しくなりながら家に帰り、昼ごはんを食べて待ち合わせ場所である公園に向かった。しかし1時になっても友達は来ない。タブレット兄ちゃんは、相変わらずタブレットをいじっている。
僕は興味本位で、タブレット兄ちゃんに初めて話しかけた。
「こんにちは。いつも何やってるんですか?」
「どのルートが子供を誘拐しやすいかと思って調べてるんだよ」
そう言ってタブレット兄ちゃんは、ニヤリとして僕の口をふさいだ。
「たかし、今日学校終わったら遊ぼうぜ」
「じゃあ1時にタブレット兄ちゃんのベンチのとこで」
「オッケー」
こう言えば伝わる。
その日、小学校の授業は半日で終わるから遊ぶ時間がたっぷりある。僕は嬉しくなりながら家に帰り、昼ごはんを食べて待ち合わせ場所である公園に向かった。しかし1時になっても友達は来ない。タブレット兄ちゃんは、相変わらずタブレットをいじっている。
僕は興味本位で、タブレット兄ちゃんに初めて話しかけた。
「こんにちは。いつも何やってるんですか?」
「どのルートが子供を誘拐しやすいかと思って調べてるんだよ」
そう言ってタブレット兄ちゃんは、ニヤリとして僕の口をふさいだ。
公開:22/06/05 10:56
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