捕らぬ狸の皮算用

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猟師「狸捕れるかな~。狸の皮、いくらで売れるかな。楽しみだな~。」
知人「えっ?何の話?」
猟師「捕らぬ狸の皮算用の話だよ。知らないの?」
知人「いや、知ってるけど。狸、捕まえる気?」
猟師「もちろん。」
知人「やめといた良いと思うな。」
猟師「なんで?だって、あのことわざって狸の皮は高く売れますよ。って意味でしょ?」
知人「違うと思うよ。」
猟師「じゃあ、どういう意味よ。」
知人「まあ、ことわざの意味は、この際いいとして。やっぱり、狸は捕まえない方が、良いと思うな。」
猟師「なんで?っていうかイヤに狸の肩を持つじゃん。」
知人「そっ、そんな事ないポン。なっ、なに、言ってるポン。ハハハッ。おかしな事言わないでポン。」
猟師「語尾変じゃない?っていうか、お前って元から、しっぽってあったっけ?」
知人「えっ?あっ。コッ、コレは~。え~と。アクセサリーだポン。」
猟師「へぇ~。引っ張って良い?」
ファンタジー
公開:22/06/05 09:23

ソフトサラダ( 埼玉 )

時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。

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