バラと万年筆

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色とりどりの花が咲き乱れるイングリッシュガーデンでお嬢様は手紙を読んでいる。
一体何が書かれているのだろう?文字の読めない僕はやきもきする。
お嬢様は返事を書き始めた。その手には高級そうな万年筆。僕では一生働いても絶対に手に入れられないだろう…
こんな僕がお嬢様に恋心を抱くなんて許される筈もない…庭師らしく花のように気持ちを秘めて職務に専念しよう。
手紙を書き終えたお嬢様が僕を招いた。何だろう?
「貴方ってば私に毎日情熱的なアプローチをしてくるのね。恋文なんて読み飽きている私だけど、貴方の恋文は読んでいて飽きないわ」
恋文?滅相もない!文字の書けない僕がそんな事出来るわけ…
「貴方、花言葉って知っている?花には皆それぞれ意味があるのよ。特にバラは色や数でその意味合いを変えてくる…毎日私の為にバラを用意してくれる貴方に私、惚れちゃいそうよ」
僕はバラのようなその微笑みにとっくに惚れています!
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公開:22/06/04 20:42

幸運な野良猫

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元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
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