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「すいません、お兄さん! あの風船取れませんか?」
不意に、少年は女の子に声をかけられた。
「あれ? 大丈夫、取れると思うよ」
そう言って、少年は木に引っかかった風船を取ってあげた。
「ありがとうございます」
女の子は少年にお礼を言った。
ところが、その直後、女の子は風船のひもから手を離した。
「あ……風船……」
少年は呆然とした。
「大丈夫です」
女の子は言った。
「今度こそ、天国のお父さんに届くはずです」
女の子はさらに言った。
よく見ると、ひもの先に何かが入った袋が結ばれている。
取った時には気付かなかった。
きっと、中には大切な物が入っているのだろう。
「そっか。きっと届くよ。お父さんに」
少年は少しほほえんで言った。
不意に、少年は女の子に声をかけられた。
「あれ? 大丈夫、取れると思うよ」
そう言って、少年は木に引っかかった風船を取ってあげた。
「ありがとうございます」
女の子は少年にお礼を言った。
ところが、その直後、女の子は風船のひもから手を離した。
「あ……風船……」
少年は呆然とした。
「大丈夫です」
女の子は言った。
「今度こそ、天国のお父さんに届くはずです」
女の子はさらに言った。
よく見ると、ひもの先に何かが入った袋が結ばれている。
取った時には気付かなかった。
きっと、中には大切な物が入っているのだろう。
「そっか。きっと届くよ。お父さんに」
少年は少しほほえんで言った。
その他
公開:22/06/04 20:17
再出発です。数日に1作程度のペースで投稿していきます。公開時刻は(基本的には)午後7時から9時の間です。
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