バラと万年筆

透明感のある肌。美しい見た目にピンと背筋を伸ばしたその姿。私は「まるで花のようだ」と称される。
賢く、誰に対しても丁寧な口調で応じる。辛辣で無表情な私を「まるで氷のようだ」と言う者もいる。
そんな私が告白したら、貴方はどんな反応をするでしょう？
面と向かっての告白は恥ずかしいのでラブレターを書いてみました。万年筆で書いた物です。やはり堅苦しいでしょうか？
私は貴方の反応が気になります。貴方の答えによって私はガラスで出来た薔薇か氷の中の薔薇かになります。
断られるとガラスの薔薇です。私の心はバラバラに砕け散るでしょう。私、こう見えて脆いんです。
受けてもらえるなら氷の中の薔薇になります。フローラルアイスってご存知ですか？貴方が私の氷のような心にドリルで穴をあけるから、その空白がバラ色に染まるのです。
貴方はどちらを選んでくれるでしょう？
願わくば私の心を溶かしてくれる存在になって欲しいです。