バラと万年筆

トイレに行く事を「お花を摘みに行く」と表現する。有名な隠語である。
トイレに関してならさらに一歩踏み込むと「バラの木を切りに行く」という表現もある。
お花が小さい方なら、バラは大きい方という意味である。
他にも「万年筆を忘れてきた」という表現もある。
これは”人に呼ばれれている事”を意味する。昔はお嬢様学校の生徒が在学中に見初められると言うのも珍しい話ではなかった。
それにOKするのであれば「万年筆を受け取ってきた」と言い、断るのなら「お手紙を貰ってきた」と表現する。
ややこしいかもしれないが、ちょっとしたスパイごっこみたいで当時は楽しかった思い出である。

そんな私の今はと言うと、男性から多くのお手紙を貰っている。昔はあんなにお手紙を貰ってきたのに…高望みをし過ぎたようだ。
その結果、売れ残りと後ろ指差される私の人生はバラのようだ。
やり直せるなら、やり直したい…
万年筆を受け取りたい…