いくらと雷(いかづち)
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二十歳になった俺は、今まで食わず嫌いでいた、〈いくら〉を初めて食すことにした。
お寿司屋さんに行き、いくらを頼んだ。
そして海苔が巻かれたシャリの中に、いくらをたっぷり乗せた品が板前さんから差し出された。
見た目は、朱色の小さな宝石の粒たちのように見える。だが、魚の卵と言うイメージがよぎりだし、美味しくないのではと言う予測が巡り、結局、今まで食べずに二十歳までやってきた。
でも、俺ももう立派な大人。好き嫌いや苦手なものとも向き合ってみせるさ。
そう心の中で意気込み、食べてみる。
すると、雷《いかづち》が落ちた。
そんな美味しさの衝撃が弾けとび、いくらの美味しさが、俺の身体中に響いていった。
「いくら……。めっちゃ美味い。」
お寿司屋さんに行き、いくらを頼んだ。
そして海苔が巻かれたシャリの中に、いくらをたっぷり乗せた品が板前さんから差し出された。
見た目は、朱色の小さな宝石の粒たちのように見える。だが、魚の卵と言うイメージがよぎりだし、美味しくないのではと言う予測が巡り、結局、今まで食べずに二十歳までやってきた。
でも、俺ももう立派な大人。好き嫌いや苦手なものとも向き合ってみせるさ。
そう心の中で意気込み、食べてみる。
すると、雷《いかづち》が落ちた。
そんな美味しさの衝撃が弾けとび、いくらの美味しさが、俺の身体中に響いていった。
「いくら……。めっちゃ美味い。」
公開:22/05/31 21:31
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