スタンプ
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私のこれまでは判で押したような生活だった。
毎朝、決まった時間に起き、始発の満員電車に揺られて会社に行く。
会社に着いたらまずはタイムカードを打刻。
そして上司が決めた一日のノルマをこなしてやっと家路に着ける。
これが私の今までのライフサイクルだった。
だが、これからは違う。
私は結婚を機に第二の人生を送る事にしたのだ。
恋人とは五年の同棲の末、結婚に至った。
本当に大変だった。
彼女の両親が彼女との結婚を認めてくれなかったからだ。
妥協して提案した条件が五年間、毎日欠かさず、両親の元へ来て本気度を見せる事だった。
私は毎日、会社が終わる度に彼女の両親の元へ行き、自分自身のプレゼンテーションを行った。時には彼女が私の太鼓判を押してくれた。だが両親は頭を縦に振らない。
それから五年が経ち、彼女の両親の元へ行った時、彼女の両親はおもむろにポケットからスタンプを取り出し、私の額に承認印を押した。
毎朝、決まった時間に起き、始発の満員電車に揺られて会社に行く。
会社に着いたらまずはタイムカードを打刻。
そして上司が決めた一日のノルマをこなしてやっと家路に着ける。
これが私の今までのライフサイクルだった。
だが、これからは違う。
私は結婚を機に第二の人生を送る事にしたのだ。
恋人とは五年の同棲の末、結婚に至った。
本当に大変だった。
彼女の両親が彼女との結婚を認めてくれなかったからだ。
妥協して提案した条件が五年間、毎日欠かさず、両親の元へ来て本気度を見せる事だった。
私は毎日、会社が終わる度に彼女の両親の元へ行き、自分自身のプレゼンテーションを行った。時には彼女が私の太鼓判を押してくれた。だが両親は頭を縦に振らない。
それから五年が経ち、彼女の両親の元へ行った時、彼女の両親はおもむろにポケットからスタンプを取り出し、私の額に承認印を押した。
公開:22/05/31 15:39
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