サボテンと太陽
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日中の砂漠は体が燃えるほど暑い。耐えかねたサボテンは太陽に向かって怒鳴った。
「お前なんてどっか行け!」
太陽はのんびりしながら答えた。
「それはできません。どこか涼しいところへ出掛けてみてはいかがですか」
サボテンは顔を真っ赤にしながら怒った。
「こっちはどこかへ行きたくても行けないんだ。お前は夜になればいなくなるだろう。だったら今すぐいなくなれ!」
すると太陽は笑った。
「忘れましたか?あなたは自らこの地を選んで生まれてきたのですよ。普通の植物ならとっくに枯れているところですが、あなたは体のトゲをピンピンさせて随分と元気そうじゃありませんか」
サボテンはこれでもかというぐらい顔を真っ赤にして喚き散らした。
そうこうしているうちに辺りが暗くなってきた。夜の砂漠は体が凍えるほど寒い。
「早く来い...」
サボテンは真っ青な顔で震えながら今日も太陽が来るのを待っている。
「お前なんてどっか行け!」
太陽はのんびりしながら答えた。
「それはできません。どこか涼しいところへ出掛けてみてはいかがですか」
サボテンは顔を真っ赤にしながら怒った。
「こっちはどこかへ行きたくても行けないんだ。お前は夜になればいなくなるだろう。だったら今すぐいなくなれ!」
すると太陽は笑った。
「忘れましたか?あなたは自らこの地を選んで生まれてきたのですよ。普通の植物ならとっくに枯れているところですが、あなたは体のトゲをピンピンさせて随分と元気そうじゃありませんか」
サボテンはこれでもかというぐらい顔を真っ赤にして喚き散らした。
そうこうしているうちに辺りが暗くなってきた。夜の砂漠は体が凍えるほど寒い。
「早く来い...」
サボテンは真っ青な顔で震えながら今日も太陽が来るのを待っている。
その他
公開:22/05/31 15:26
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