Vol.1【鏡の中のワコ】エピソード3

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 それを偶然見ていた父親と弟はきっと僕が思春期真っ盛りの悩める熱血少年に見え、同情していたに違いない。恥ずかしい話に聞こえるかもしれないが、僕はそこまで気にしてはいない。
 僕は鏡の前で堂々と制服に着替えて身だしなみを整えると、「行ってきます」と僕をキョトンとした顔で見つめる彼女に一声かけ、玄関で自転車に跨ると学校へ出発した。
熱はないものの、倦怠感で体がフラフラしているので力を抜いただけでも自転車ごと転倒してしまいそうだった。
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公開:22/05/30 21:51
更新:22/05/30 22:00

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