頼らない

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あなたには頼らない。私はそう決めた。いつまでもあなたを頼っていたら、私はきっとダメになってしまうから。だから一人旅に出た。自分一人で困難を解決していく事で、自分に自信がつくんじゃないかなって思った。でももうダメかもしれない。私はここで死ぬんだ。私は今、人生最大のピンチに陥っている。崖の上から今にも落ちそうだ。
「くっ……ああっ……誰か助け……」
最後の最後まで誰かに助けを求めてしまう。こんな自分が情けない。
「大丈夫か!?今助ける!!」
声が聞こえ、その声の主に私は見覚えがあった。忘れるはずがない。師匠だった。
「師匠!!」
「話は後だ。まずは引き上げるぞ」
私は命拾いした。また師匠に助けてもらった。
「探したぞ。こんなところで何してる」

私は訳を話した。

「ははっ。そんな小さい事気にしてたのか。いいか。人は一人で生きていけないんだ。俺にもお前が必要だ」

その言葉で私は涙が流れた。
公開:22/05/25 08:28

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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