家族会員証
6
3
俺達は家族だ。といっても本当に血が繋がっているわけではない。親戚でもない。全くの赤の他人だ。だが俺達は血よりも強い絆で結ばれている。だから俺達は家族だ。その証に家族会員証を首からぶら下げている。これを持っている者は皆、家族だ。家のチャイムが鳴り、俺が出ていく。ドアを開けるとそこには、一人の男が立っていた。
「うちの家族……じゃないよね?見た事がない顔だ」
「今日から家族になった者です。ほらこれ。家族会員証」
「今日からうちの家族に?聞いてないけど」
「私の立ち位置は、末の弟って事でいいんですかね?」
「まあ新しく家族になるならそうなるな」
「父の紹介で来たんです」
「ん?親父の?そうか。ならいい」
こうして俺に弟が出来た。父の紹介で、しかも家族会員証を持っているなら家族だ。この家に住む権利がある。
ここはシェアハウス。家族のように温かい雰囲気を目指すという方針の家だ。
「うちの家族……じゃないよね?見た事がない顔だ」
「今日から家族になった者です。ほらこれ。家族会員証」
「今日からうちの家族に?聞いてないけど」
「私の立ち位置は、末の弟って事でいいんですかね?」
「まあ新しく家族になるならそうなるな」
「父の紹介で来たんです」
「ん?親父の?そうか。ならいい」
こうして俺に弟が出来た。父の紹介で、しかも家族会員証を持っているなら家族だ。この家に住む権利がある。
ここはシェアハウス。家族のように温かい雰囲気を目指すという方針の家だ。
公開:22/05/22 09:01
カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu
・SSG投稿作品1500作品突破
・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c
・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。
https://youtu.be/frouU2nCPYI
・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過
〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)
ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/
ログインするとコメントを投稿できます