歴史は繰り返す……のか？

「これから、皆さんには……サバイバルをしてもらいます！」

宇宙バスをレンタルしての無人惑星でのキャンプ研修がまさかサバイバルになるとは。
旅行に出発した直後、俺たちの惑星は対立する星に宣戦布告した。
どちらの星もウイルス兵器でのジェノサイドという最悪の結末で戦争は終わった。

幸い、担任をはじめバスガイドや運転手などの大人たちは善良で頼れる人たちだった。
俺たちも大半はお互い協力しあって生きることに依存はなかった。

残念なことに一部の男子が女子達を攫って奴隷にし自分たちだけ生き残ろうとした。
一味は捉えられ全員死刑になった。
裏切るものを食わせる余裕などない。

あれから数年たち余裕ができた俺たちは活動拠点を広げていった。
そんなある日、探索隊が重大な発表があるという。

グランドキャニオンから見つけたという古ぼけた金属片。
かろうじて形を保っているそれは俺たちの母校の校章だった。