少女の夢/月が流れる

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頭を撫でられた気がして目を覚ます

それは夢だったのかもしれない
幸せな気分は泡のように消えて
どろりとした悲しみだけが残った

水をコップに注ぐ
透明で清潔で涙が出た

でも今日は風が吹くから外に出なくてはいけない

悲しみの赤はスカートの中に隠して


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子どもの頃月に行くのはわたしだと思っていた

実際は違っていて
月を見上げながらベランダで煙草を吸っているような大人になってしまって

ただあの子の瞳の輝きは
月に行っても手に入らないな
だなんてぼんやり思ったりして

今夜の月は色が濃いな、
滲んでいるけど
青春
公開:22/05/23 08:20

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