『遥かなるゴミ箱』

ある星がゴミに埋もれて、 人が住めなくなった。 それなら、捨てればいいじゃないかと、言われたので、こう返事をした。

『実は、その星は巨大すぎて、ゴミ箱は距離にして何万光年も離れた場所にあるんだ。

だから、ゴミ箱に行くまでに、あっという間に人生が終わってしまう』


そこまでして、ゴミを捨てに行く人なんて誰もいない。 だから、ずっと捨て続け、滞積していたゴミで星は、溢れてしまったんだ。