きらいだっ！③

はじめて、ピーマンがおいしいって思った。おいしくて、もらったピーマンぜんぶ食べちゃった！
「大事に育てた野菜を好きって言ってくれて、嬉しいな！」
佐々木さんが、嬉しそうに頭を撫でてくれた。
「リュウタ、ピーマン好きになったか？」
「うん！すきになった！」
パパとママと佐々木さんが、来て良かったねって、笑っていた。
ピーマンに見えた緑の葉っぱが、いつもの葉っぱにもどってた。
「パパ！緑の葉っぱが、ピーマンじゃなくなったよ！」
「お！それは良かったな！」
「うん、うれしい！」
すごく楽しい日になった！

次の日の夜ご飯、ピーマン残さず食べれた！
ピーマン食べれるなんて、ぼく、かっこいいなっ！

「あ！リュウタ、にんじん残して！ちゃんと食べなさい！」
「やだよっ！にんじんなんか、きらいだっ！」
そう言ったら、ママのオレンジの箸が、にんじんになっちゃった！
「うわっ！ママの箸がにんじん！」