夜のどうぶつ
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夜道を歩いていると隣の友人が電線を指さして叫んだ。
「あっ! ハクビジン!!」
声に驚いたのか、その白い『大きめのフェレット』といった風情の動物がピタリと止まった。
その姿を見て私が言う
「そうかなぁ……イタチじゃない? ハクビシンって白鼻芯って書くくらいだから、この距離からじゃあわかんないよ。顔見えないし」
「いや、絶対ハクビジンだよ! 私、顔みたもん」
「ちょっと、ハク《ビジン》って言ってる? ハク《ビシン》だってば! 名前も間違っているじゃん」
そんな私たちのアホなやりとりが聞こえたのかハクビシンは電線をバックし、電柱を伝い、私たちの前までやってきて、言った。
――白美人で合っているわよ。
ハクビジンは色白で、確かに凄い美人だった。
「あっ! ハクビジン!!」
声に驚いたのか、その白い『大きめのフェレット』といった風情の動物がピタリと止まった。
その姿を見て私が言う
「そうかなぁ……イタチじゃない? ハクビシンって白鼻芯って書くくらいだから、この距離からじゃあわかんないよ。顔見えないし」
「いや、絶対ハクビジンだよ! 私、顔みたもん」
「ちょっと、ハク《ビジン》って言ってる? ハク《ビシン》だってば! 名前も間違っているじゃん」
そんな私たちのアホなやりとりが聞こえたのかハクビシンは電線をバックし、電柱を伝い、私たちの前までやってきて、言った。
――白美人で合っているわよ。
ハクビジンは色白で、確かに凄い美人だった。
その他
公開:22/05/19 23:32
【椿あやか】(旧PN:AYAKA)
◆Twitter:@ayaka_nyaa5
◆第18回坊っちゃん文学賞大賞受賞
◆お問合せなど御座いましたらTwitterのDM、メールまでお願い申し上げます。
◆【他サイト】
【note】400字以上の作品や日常報告など
https://note.com/nekometubaki
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