氷の中の賢者

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地球温暖化の影響で北極の氷が半分以上溶けたある日、それらは突然現れた。
スライムのようなそいつらは自らを賢者と名乗る知的流動体だった。
そいつらは氷の中から助け出してくれたお礼にと人間に尽くした。これにより人間の生活は激変する。
賢者は賢く、またどんな姿にも変われる為、人々の代わりに働き、その生活をサポートした。これにより人間は働く必要がなくなった。
自分の好みの姿に変われるんだ。賢者に理想の姿を取らせ、恋愛を楽しんだ。これにより、人同士で結婚する者が激減した。
地球上から人間が減少していく。しかしそれがどうした?今が幸せで、自分が幸せであればそれでいい人間は何も気にしなかった。
千年後には人がいなくなり、地球は動物の楽園となった。
環境も徐々に元へと戻っていく。賢者はそれに満足すると再び北極へと帰って言った。
そしてまたいつか、地球を顧みない環境破壊者が現れるまで氷の中で眠りについた。
SF
公開:22/05/19 20:51

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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