天使の歌声 7

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「白き魔女様。でもこの薬の対価に私たちは、何を払えばいいでしょうか」
「ヒヒッ。そうだね……。私に最高のステージを見せてくれたら、それでいいよ。魔女も娯楽に飢えていてね」

そう言って、私はニヤリと笑った。

「ありがとうございます。本当にありがとうございます」

そしてクレアは、私の調合した薬を飲んで歌声を取り戻した。

「ううっ・・・白き魔女様。なんとお礼を言えばいいか。本当に本当にありがとうございます」
「ヒヒッ。泣くんじゃないよ。泣いてちゃ良い歌は歌えんだろ?次の公演楽しみにしとるよ」
「はい」
「おっとそうだ。公演のチケットは取るのが大変だから、関係者扱いにしてくれるように便宜を図ってくれるとありがたいね。ヒヒッ」
「そんな事お安い御用ですよ」
「そうかい。じゃあ次の公演、二人のハーモニーを楽しみにしてるからね」

次の公演、私は関係者として二人の公演を楽に見る事ができた。
公開:22/05/16 18:12

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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