天使の歌声 5

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「今日はお越し下さった皆様の為に、私と姉は精一杯歌わさせて頂きます」

クリスは歌った。その声は、聞いた者全てを魅了する歌声だった。
公演は盛り上がった。彼女たちの演奏に合わせて踊る天使や妖精たちの姿も見えた。

公演が終了した後、私は彼女たちの控室に行った。

「こんばんは」
「こんばんは。えっと……どちら様ですか?ここは関係者以外の方は立ち入り禁止なんですけど」
「ああ、私かい?私は白き魔女。クリスさんの声と引き換えに命を救った魔女の、なんだろう。友人じゃないな。まあ知り合いみたいなものだよ」
「えっと、白き魔女様が何の御用でしょう」
「天使の歌声を聞いて感動してね。クリスさんの声が失われてしまったのは、とても残念だ」
「ええ。ですが命は助かりましたから」
公開:22/05/16 18:09

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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