時計と記憶

陸上をしていた私は毎日がストップウォッチとの戦いだった。
０．１秒の壁。それを飛び越えるべく、日夜走り続けた。
だが、私は結局壁を越えられなかった…ハードワークにより膝を壊し、走れなくなってしまった…
私は壁から滑り落ちてしまったようだ…

そんな苦い記憶から私はスポーツ整体師を目指した。
後進には私と同じ過ちを犯して欲しくない。根性論では体は進化しない。
専門的な技術と知識で後進の助けになりたい。その一心で学び続けた。
根を詰めすぎると体を壊す。しっかり睡眠は取り、走れないものの歩く事に支障はないので散歩を日課にした。
そうしてスポーツ整体師となった私は陸上界で活躍している。

そんな私は今も時計と戦っているよ。医学とは常に日進月歩を続けているんだ。
アスリート達が０．１秒の壁を１秒でも早く超えられるように、日々最新の技術と知識を学び続けている。
私は生涯、この道で走り続けていく所存だ。