丁字路での出来事

今朝はヨーグルトを買いに久しぶりに自転車でコンビニへ行った。
帰りに見通しの良い丁字路に差し掛かった時の事。
左から、見るからに怪しいスキンヘッドの男が乗った自転車がこっちへやって来た。
目の悪い私はその男の表情までは分からなかった。
徐々に接近するにつれて怪しげな風貌が明らかになって来た。

(あれ、こっち見てんな。)
(なんか、笑ってんな。)
(あれ、ペダル漕いでないな。)
(止まんないかな。)
(前向いてないな。ずっとこっち見てんな。)
(え、まだ、笑ってるよ。ヨロヨロしてんな。え、まさかの裸？)
(おい、止まれよ。止まるの面倒くさいな。)
って、ぶつかった。
「大丈夫ですか？」とその男に近寄った。
目の悪い私は、やっと気が付いた。
この男はマネキンだった。
私の自転車のカゴから飛び出したヨーグルトを見て腹ばいに倒れたこの男は笑っていた。
新春早々、マネキンか・・・。