愛ゆえに

いじめに加担してしまった。
彼の事が好きだった。だから同じく彼の事が好きな二人と一緒に彼をいじめた。それは間違いだった…
彼は学校に来なくなった。心を病み、女性恐怖症になっていた。
私は彼に謝りたかった。でも、彼には会えない…凄く悲しい…
他の二人はと言うと、一人はすぐに彼氏を作っていた。こんな女に人生を狂わされたと思うと腹が立つ。
だから私はこの女の顔を滅茶苦茶にした。二度と恋人なんて作れない顔にしてやった。
もう一人は成績優秀だった。大人になる頃にはいじめの件もすっかり忘れ、お堅い職業にありついていた。
私はこいつのやった事を暴露した。お堅い事が自慢の心は炎上で見事に崩壊した。
その事を彼に報告する。私は今、彼と同棲している。彼、喜んでくれるかな？
彼はまだ女性恐怖症が治っていない。
部屋で鎖に繋がれた彼は私を見ては怯えた表情を浮かべる。大丈夫。私が貴方を守るから。誰にも渡さないから…