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友達のKちゃんがくれた、たぬきのネイルシール。つけると寝たふりが上手になるんだって。早速親指の爪に貼って、リビングのソファに寝転んでみた。
お姉ちゃんがドスドス足音を立てて歩いてきた。これは私にお風呂掃除を押し付けようするときにいつもやる、威嚇。
普段なら呼吸が浅くなってバレちゃうけど、今日の私にはたぬきがついてる!そう思うと堂々としていられた。くすぐり攻撃も耳元で大声出しても全然効かないから、お姉ちゃんは本当に私が寝てると思ったみたい。
やった!と思ったそのとき、右手がむんずと掴まれた。
「かわいいシールじゃん、もらっとこ」
いきなり親指に激痛が走った。薄目を開けて見てみると、粘着が強すぎてシールと一緒に爪まで剥がされそうになってる!私は思わず声を上げてしまった…
私は風呂釜をたわしで擦りながら、Kちゃんの言葉を思い出した。
「シールと一緒に化けの皮まで剥がれないように気をつけて」
お姉ちゃんがドスドス足音を立てて歩いてきた。これは私にお風呂掃除を押し付けようするときにいつもやる、威嚇。
普段なら呼吸が浅くなってバレちゃうけど、今日の私にはたぬきがついてる!そう思うと堂々としていられた。くすぐり攻撃も耳元で大声出しても全然効かないから、お姉ちゃんは本当に私が寝てると思ったみたい。
やった!と思ったそのとき、右手がむんずと掴まれた。
「かわいいシールじゃん、もらっとこ」
いきなり親指に激痛が走った。薄目を開けて見てみると、粘着が強すぎてシールと一緒に爪まで剥がされそうになってる!私は思わず声を上げてしまった…
私は風呂釜をたわしで擦りながら、Kちゃんの言葉を思い出した。
「シールと一緒に化けの皮まで剥がれないように気をつけて」
ファンタジー
公開:22/01/05 21:51
更新:22/01/06 18:42
更新:22/01/06 18:42
たぬき
落語とか漫才とかが好きなので、クスッと笑えてオチが綺麗なものを書こうと頑張っています。
よろしくお願いします。
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