泥だらけの蛙
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泥だらけの蛙が貧しい男の家にやって来た。
「もしもし、今年は雨が降らないので、少し水を掛けてもらえないでしょうか」
蛙は干からびた泥をまとい、これ以上乾くことを堪えていた。
「そうか、お前も大変だろう、だが雨が少なくて私も、満足に水が使えないのだよ」
男はそう言うと、自分の指をペロリと舐め、湿らせた指で蛙の頭を撫でてやった。
「ありがとうございます。 あなたは優しい方だ、見込んでお願いがあります」
「私の頭から小便をかけて下さい」 男は驚いた。
「そんな酷いことは出来ないよ」
「いいんです、蛙の面にしょんべん、ですよ」
「そうか、人の陰口など気にするなという事か」
男の顔が緩む。 自分の小便を掛けられている蛙を見て、何かを悟ったようだった。
その後、男はSMの大家になったとか、ならないとか。
「もしもし、今年は雨が降らないので、少し水を掛けてもらえないでしょうか」
蛙は干からびた泥をまとい、これ以上乾くことを堪えていた。
「そうか、お前も大変だろう、だが雨が少なくて私も、満足に水が使えないのだよ」
男はそう言うと、自分の指をペロリと舐め、湿らせた指で蛙の頭を撫でてやった。
「ありがとうございます。 あなたは優しい方だ、見込んでお願いがあります」
「私の頭から小便をかけて下さい」 男は驚いた。
「そんな酷いことは出来ないよ」
「いいんです、蛙の面にしょんべん、ですよ」
「そうか、人の陰口など気にするなという事か」
男の顔が緩む。 自分の小便を掛けられている蛙を見て、何かを悟ったようだった。
その後、男はSMの大家になったとか、ならないとか。
ファンタジー
公開:22/01/03 06:00
泥 蛙
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少し長めのショートショート置いてあります。 現在、お休み中です。
書き散らかしています。 研究研鑽中につき、ご勘弁下さい。 コメントには必ず返信するつもりでいます。 私のは気にしないでください^_^
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