煌々と

0
3

それは碧空の下煌々と輝いていた。
秋寒を感じさせる空気の中たった一人で輝いていた。

その美しさは私の胸を打った。
まるであの人のようだと思った。

この厳しく黒い世界の中勇猛に孤独に戦っていたあの人に似ている。

その光景に救われた気分になった。

あの人がどれだけの意味を残して去っていったのか私には計り知れないが今でも私の心の支柱になっていることだけは間違いないのだ。

そんな朝の訪れだった。
今日もあの人に恥じぬよう真っ直ぐ生きていかなきゃならないと頬をきりりと引き締めた。
青春
公開:22/01/02 19:16

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容