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R博士は、人間の姿をし、感情を持ちながらも、笑顔しか作らない“四葉”というロボットを世に送り出した。笑顔を振りまくことは、周囲を幸せにするはずだと、R博士は考えたのだ。
四葉の性能は良く、不愉快な表情を全く見せない。何を言われようと、感情を露わにしないため、評判も上々で、R博士は満足だった。そして人間たちは、面白がって四葉に、言いたい放題、言葉を投げつけた。
四葉は、一日が終わるとメンテナンスをし、笑顔の下につまった、たくさんの不快な顔を廃棄した。四葉も、自分の役割に自負を持ち、最初は、問題なく処理出来ていた。しかし、徐々に処理が追い付かなくなり、四葉の体は熱を持ち始め、ついに、木端微塵になった。R博士は、精魂込めて作った四葉を失い、悲しんだ。
博士は、誤りに気付いた。感情を押し殺して笑顔を作ることは、死に至る。そして、周囲に自分の感情を伝えることが、本当の幸せを作るのだと。
四葉の性能は良く、不愉快な表情を全く見せない。何を言われようと、感情を露わにしないため、評判も上々で、R博士は満足だった。そして人間たちは、面白がって四葉に、言いたい放題、言葉を投げつけた。
四葉は、一日が終わるとメンテナンスをし、笑顔の下につまった、たくさんの不快な顔を廃棄した。四葉も、自分の役割に自負を持ち、最初は、問題なく処理出来ていた。しかし、徐々に処理が追い付かなくなり、四葉の体は熱を持ち始め、ついに、木端微塵になった。R博士は、精魂込めて作った四葉を失い、悲しんだ。
博士は、誤りに気付いた。感情を押し殺して笑顔を作ることは、死に至る。そして、周囲に自分の感情を伝えることが、本当の幸せを作るのだと。
その他
公開:21/12/31 09:30
更新:21/12/31 11:46
更新:21/12/31 11:46
「蝋燭」が人生初作品、初投稿です。
よろしくお願いします。
普段は、韓国(アジア)ドラマ・映画の字幕監修者として働いています。
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