キラキラおじさん

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「嘘でしょ!?」

あたしは現実を受け止められなかった。駅の階段で足を滑らせて転げていく途中、おじさんを巻き込んで転倒した。その時におじさんと体が入れ替わってしまった。女子トイレに行くと悲鳴をあげられるし、私はしばらくおじさんとして過ごしていく事になった。

「あー、マジ最悪。肌汚い。……ったく手入れしろよな」

冴えないおじさんの肌は汚く、見るに堪えなかった。あたしは洗顔に気を付けたり化粧水を買ってきて、肌の手入れをした。

「メイクしたい。ミニスカート履きたい。ってかやっちゃう?やっちゃおうか」

あたしは勢いに乗ってメイクをしてミニスカートを履いた。すっぴんはおじさんだけど、あたしのメイクのテクニックがあればそれなりに良い感じになるはず。

そしてあたしは街でスカウトされた。キラキラおじさんとしてギャル雑誌で紹介されるようになった。

意識を失っている間、そんな夢を見た。
公開:21/12/31 08:00

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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