日焼けしたぬいぐるみ
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「あちゃ~。日焼けしてる。」
大晦日の大掃除。
私は自分の部屋の窓辺に置いてあるぬいぐるみを手に取ると、背中が日焼けして変色していたことに気づく。
ふだん掃除しない性格な上に、ぬいぐるみは手入れもせず放置したまま。
ぬいぐるみに申し訳ないと心の中で手を合わせ謝罪の念を送った。
すると声が聞こえた。
(いいのよ。あなたの白くて柔らかい肌が日焼けしなかったなら、かばったかいがあるってものよ。)
多分、今、手に取っているぬいぐるみからだ。
私を気遣ってくれるなんて、良いぬいぐるみ……
(いずれ私と入れ代わる素敵な器なんだから)
私は土下座して、声をあげて力一杯に謝った。ぬいぐるみに。
おっかない、ぬいぐるみだった。
(以後、気を付けなさいね。)
「ははぁ~。気をつけますとも。
すみませんでした。」
大晦日の大掃除。
私は自分の部屋の窓辺に置いてあるぬいぐるみを手に取ると、背中が日焼けして変色していたことに気づく。
ふだん掃除しない性格な上に、ぬいぐるみは手入れもせず放置したまま。
ぬいぐるみに申し訳ないと心の中で手を合わせ謝罪の念を送った。
すると声が聞こえた。
(いいのよ。あなたの白くて柔らかい肌が日焼けしなかったなら、かばったかいがあるってものよ。)
多分、今、手に取っているぬいぐるみからだ。
私を気遣ってくれるなんて、良いぬいぐるみ……
(いずれ私と入れ代わる素敵な器なんだから)
私は土下座して、声をあげて力一杯に謝った。ぬいぐるみに。
おっかない、ぬいぐるみだった。
(以後、気を付けなさいね。)
「ははぁ~。気をつけますとも。
すみませんでした。」
その他
公開:21/12/30 21:52
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