食べる選択バサミ

5
3

時計の長針は、1の数字を指していた。

私は、家族でお出かけすることになり、着ていく服を選ぶのに迷っていた。

「ん~。このフリルのスカートも可愛いし、このリボンがついたワンピースも可愛いし、他にも気になる服が沢山あるし迷っちゃう。」

時計の長針は3の数字を指していた。

お母さんが様子を見に来た。

「まだ決まらないの?早く決めなさい。」

「今、決めるから、もうちょっ待って。」

そう言って、まだ迷い続ける私。

時計の長針は6を指し示しかけていた。

夢中で迷ってる私の背後から、そっと選択バサミを取り出し、服を1着挟んだ。

すると、選択バサミは挟んだ服を食べてしまった。

見た目は、皆もよく知っていているだろう、洗濯バサミ。だがこいつは、選択に迷っている物を挟むと食べて消してしまうのだ。

こうなっては、服は戻ってこない。

私はすぐに服を選び、散らかっていた服を片付けた。
その他
公開:22/01/01 10:43

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