俺とマスクと鳥
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マスクをつけるのが世界中で当たり前になったが、俺の毎日ひとりぼっちの登下校は変わらなかった。
表情は無で、何か話そうにも、話題も何気ない言葉も浮かばない。つまらない人間だ。
ある寒い冬に不思議なプレゼントが届いた。
親は見に覚えがなかった。
プレゼントの中身はマスクだった。
マスクの表には鳥のシルエットがついていて、つけてみると俺の声をマスクが通し鳥の鳴き声に変えて外へ響くようだ。
他の動物のもあった。
少し心がはしゃいで笑みがこぼれた。
そこに、俺の部屋の窓にやって来ていた一匹の鳥に「こんにちは。」と伝えてみた。
鳥に伝わるかは分からなかったけど、
鳥の鳴き声はマスクを通して返ってきて、通訳されて俺の耳に聞こえてきた。
「こんにちは。僕を大事そうに土に埋めてくれて、ありがとう。天国にいけたよ。」
俺は登下校中の鳥の亡骸との出来事を思い出す。
窓の鳥は消えていった。
表情は無で、何か話そうにも、話題も何気ない言葉も浮かばない。つまらない人間だ。
ある寒い冬に不思議なプレゼントが届いた。
親は見に覚えがなかった。
プレゼントの中身はマスクだった。
マスクの表には鳥のシルエットがついていて、つけてみると俺の声をマスクが通し鳥の鳴き声に変えて外へ響くようだ。
他の動物のもあった。
少し心がはしゃいで笑みがこぼれた。
そこに、俺の部屋の窓にやって来ていた一匹の鳥に「こんにちは。」と伝えてみた。
鳥に伝わるかは分からなかったけど、
鳥の鳴き声はマスクを通して返ってきて、通訳されて俺の耳に聞こえてきた。
「こんにちは。僕を大事そうに土に埋めてくれて、ありがとう。天国にいけたよ。」
俺は登下校中の鳥の亡骸との出来事を思い出す。
窓の鳥は消えていった。
その他
公開:21/12/28 21:35
更新:21/12/28 23:02
更新:21/12/28 23:02
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