ビッグミルク

僕たちは天の川からやってきた銀河を翔るビッグミルク配達人。そして相棒のオコジョさんだ。

今回、地球にやってきたのは、人間さんに宣伝するためだ。ノルマは1件以上！がんばるぞー！おー！

バラ　バラ　バラ
ボト　ボト　ボト
空を飛びながら意気込んでいたら、ビッグミルクを土手の辺りに落としてしまう。

わーっ大切な商品なのに。
慌てて拾いにいく。


土手を散歩していた少年が親切に拾ってくれる。いい人間さんだ。

はい、どうぞ。少年は牛乳瓶？ビッグミルクって書いてあるけど、牛乳？と興味を持ってくれたようだ。これはセールスチャンス！

天の川産の牛乳を色々アレンジした一品。大きくなりたいと体の部位を意識しながら飲むと、本当に大きくなるのさ。

1本無料で提供する。
少年は笑いながら、背が大きくなりたいと念じて飲んだ。

背中がハングライダーみたいになった。
ビッグミルクは売れなかった。