彩雪のご来光
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月読命を祀るこの山頂に、赤と黄と緑の雪の精がいる。
彩雪と呼ばれるそれは、月光に照らされて仄かに雪面を色付かせている、不思議。
近くの大きな雪の坊が、風に身を震わせながら囁いた。
「もうすぐ、御来迎さよくご覧」
身を切る様な空気が僅かに明るくなる。 キラキラとした塵が舞い上っていた。
見上げると細氷の精が、長い髪を靡かせてくるくると回っていた。
「今年初のご来光よ」
やがて雲海から光の束が届き始める。
光背の御来迎。
私は身の穢れが清められていくのを、確かに感じていた。
彩雪と呼ばれるそれは、月光に照らされて仄かに雪面を色付かせている、不思議。
近くの大きな雪の坊が、風に身を震わせながら囁いた。
「もうすぐ、御来迎さよくご覧」
身を切る様な空気が僅かに明るくなる。 キラキラとした塵が舞い上っていた。
見上げると細氷の精が、長い髪を靡かせてくるくると回っていた。
「今年初のご来光よ」
やがて雲海から光の束が届き始める。
光背の御来迎。
私は身の穢れが清められていくのを、確かに感じていた。
その他
公開:21/12/31 06:00
月読命 月山 彩雪
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始めました。
少し長めのショートショート置いてあります。 現在、お休み中です。
書き散らかしています。 研究研鑽中につき、ご勘弁下さい。 コメントには必ず返信するつもりでいます。 私のは気にしないでください^_^
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