悪魔のキス

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私の部屋に現れたのは、デーモン大石というお笑い芸人のような名前の悪魔だった。

「俺と契約しないか?」
「契約?」
「お前の血を少し分けてくれ。その代わりお前には、悪魔のキスの力をやろう」
「悪魔のキス?」
「キスした相手は、必ずお前に従順になる」
「へぇ。面白そうね。いいわ。契約しましょう」

こうして私は、悪魔のキスの力を手に入れた。そして私は、まず職場の上司にキスをして従順にさせた。私には楽な仕事しか回ってこなくなり、仕事が楽になった。それから数年後、新入社員がやってきた。新卒で入ってきたイケメンだ。私は彼に一目惚れした。彼を落とそう。そう決めた私は、彼を飲みに誘った。そしてキスをしようとすると、彼は抵抗した。

「先輩、そういうのはダメですよ。そういうのは付き合ってる人とじゃないと」

実は彼は、元ホストだった。私は彼にキスできないまま、彼に従順にコントロールされるのだった。
公開:21/12/29 11:10

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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