雨なきしずく
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小雨の中を小走りで駆け抜けていると、晴れ間が差し込み、足を止める。
雨は止んで、瑞々しい空気が広がっていく。
ゆっくりと歩き出すと、不思議な水溜まりを見つけた。
水溜まりがあるのは当然なんだが、その水溜まりはもう雨が止んでいるのに、どこからかしずくがポツ、ポツと落ちては波紋を描いていた。
空っぽの頭で考えてるような仕草をしつつ、考えなしに咄嗟に浮かんだ行動を俺はとった。
「悲しみの雨よ、飛んでいけー」
大きな声で唱えつつ、握った右手から人差し指を出し、まぶしい太陽へ向けた。
誰もいないのが幸いした。
めっちゃ恥ずかしい。
だが、その成果があったのか、偶然かしずくは止んでいた。
心の中で良かったと半分思いつつ、本当に何もないただの自然の現象だったかと思うと、何をやってるのだろうとため息をついた。
水溜まりとすれ違うと
「ありがとう。元気でた。」
と声が聞こえた。
雨は止んで、瑞々しい空気が広がっていく。
ゆっくりと歩き出すと、不思議な水溜まりを見つけた。
水溜まりがあるのは当然なんだが、その水溜まりはもう雨が止んでいるのに、どこからかしずくがポツ、ポツと落ちては波紋を描いていた。
空っぽの頭で考えてるような仕草をしつつ、考えなしに咄嗟に浮かんだ行動を俺はとった。
「悲しみの雨よ、飛んでいけー」
大きな声で唱えつつ、握った右手から人差し指を出し、まぶしい太陽へ向けた。
誰もいないのが幸いした。
めっちゃ恥ずかしい。
だが、その成果があったのか、偶然かしずくは止んでいた。
心の中で良かったと半分思いつつ、本当に何もないただの自然の現象だったかと思うと、何をやってるのだろうとため息をついた。
水溜まりとすれ違うと
「ありがとう。元気でた。」
と声が聞こえた。
公開:21/12/29 01:20
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