ボットちゃん
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ショートショート好きの博士が美人型の学習ロボット「ボットちゃん」を完成させた。
「君はショートショートが好きなのかい?」
「ええ、ショートショートが好きなの」
博士はE氏の作品を読ませた。
「どうだい、面白いだろう?」
「ええ、面白いわ」
次にT氏の作品を読ませた。
「どうだい、最高だろう?」
「ええ、最高だわ」
そして、自分の作品も読ませてみた。
「これは、どうかな?」
「これは、どうかしら」
「君は、冷たいなぁ」
「私、冷たいの」
博士は、H氏とE氏とT氏の作品を全部、ボットちゃんに渡した。
「これで、もっと心の通ったロボットになってくれ」
「ええ、そうするわ」
10年後、ボットちゃんはショートショートの神様と呼ばれ、世界にはショートショートが溢れていた。
「君はショートショートが好きなのかい?」
「ええ、ショートショートが好きなの」
博士はE氏の作品を読ませた。
「どうだい、面白いだろう?」
「ええ、面白いわ」
次にT氏の作品を読ませた。
「どうだい、最高だろう?」
「ええ、最高だわ」
そして、自分の作品も読ませてみた。
「これは、どうかな?」
「これは、どうかしら」
「君は、冷たいなぁ」
「私、冷たいの」
博士は、H氏とE氏とT氏の作品を全部、ボットちゃんに渡した。
「これで、もっと心の通ったロボットになってくれ」
「ええ、そうするわ」
10年後、ボットちゃんはショートショートの神様と呼ばれ、世界にはショートショートが溢れていた。
SF
公開:21/12/26 06:00
YouTube「ちさとりゅうじチャンネル」
始めました。
少し長めのショートショート置いてあります。 現在、お休み中です。
書き散らかしています。 研究研鑽中につき、ご勘弁下さい。 コメントには必ず返信するつもりでいます。 私のは気にしないでください^_^
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