プレゼントのセンス

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彼女へのクリスマスプレゼントは何がいいか。迷った挙句、僕はサファイヤの指輪をプレゼントする事にした。

「はい。これ。クリスマスプレゼント」
「わぁ!!ありがとう!!ねぇ、開けてもいい?」
「いいよ」
「わぁ!!指輪だ」

プレゼントを開けた彼女の声は嬉しそうだった。

「これってサファイヤ?」
「うん。青が君に似合うと思って」
「あなたプレゼントのセンスないのに、これは良いセンスしてるわ」
「そ、そうかな……?」

僕のあげるプレゼントは、ことごとく彼女に刺さらなかった。初めてあげたプレゼントは洋服だった。彼女に似合うと思って買ったけど、そろそも彼女の好みの服でもなかったし、サイズを間違えていたのだ。次は靴をプレゼントした。これもまた彼女の好みの靴ではなかった。だから僕は、今度は椅子をプレゼントした。すると彼女には、どこかのアーティストかよ!!と関西弁丸出しで突っ込まれたのだった。
公開:21/12/25 08:56

富本アキユ( 日本 )

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・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
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