時計と記憶
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10年前のクリスマス。夜遅く、仕事を終えて帰宅すると一人暮らしの俺の部屋に人の気配があった。
誰だ!と叫び電気を点ける。
そこにいたのは当時付き合っていた彼女だった。
サンタ帽子にファー付きのケープ。なんちゃってサンタのコスプレだ。
「サンタじゃよ」
白いカイゼル髭を口元に当て、恥ずかしそうにする彼女…もといサンタ。
お菓子の入ったサンタブーツに腕時計を忍ばせ、プレゼントしてくれた。
その腕時計は今でも愛用している。その時のサンタを今も愛している。
俺は彼女からサンタを受け継いだ。
深夜、ぐっすりと眠る娘の枕元にプレゼントを置く。サンタブーツにぬいぐるみ。
そしてその隣で眠る元サンタ。現妻。彼女にもサンタブーツ。勿論中にもう一つプレゼントを仕込んでいる。
サンタの仕事は完了。俺も寝るとするか。
翌朝、目が覚めると俺の枕元にもサンタブーツ。
どうやら彼女、まだサンタはやめていないようだ。
誰だ!と叫び電気を点ける。
そこにいたのは当時付き合っていた彼女だった。
サンタ帽子にファー付きのケープ。なんちゃってサンタのコスプレだ。
「サンタじゃよ」
白いカイゼル髭を口元に当て、恥ずかしそうにする彼女…もといサンタ。
お菓子の入ったサンタブーツに腕時計を忍ばせ、プレゼントしてくれた。
その腕時計は今でも愛用している。その時のサンタを今も愛している。
俺は彼女からサンタを受け継いだ。
深夜、ぐっすりと眠る娘の枕元にプレゼントを置く。サンタブーツにぬいぐるみ。
そしてその隣で眠る元サンタ。現妻。彼女にもサンタブーツ。勿論中にもう一つプレゼントを仕込んでいる。
サンタの仕事は完了。俺も寝るとするか。
翌朝、目が覚めると俺の枕元にもサンタブーツ。
どうやら彼女、まだサンタはやめていないようだ。
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公開:21/12/24 20:51
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